僕は、だれの真似もしない
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僕は、だれの真似もしない
前刀 禎明 アスコム 2012-07-23
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【感想】
元アップル日本法人代表の著者。同時に米本社のマーケティング上級副社長を兼任。
2004年〜2006年の間、役職を務める。
入社の面接の際。
米本社でスティーブ・ジョブズの面談が終わったあと、採用されなければこれが最後の生スティーブ・ジョブズだと思い立ち、一緒に写真をとらせて欲しいとお願いする。
しかし、
「おまえがAppleに入ったら、撮らせてやる」
と言われて、その時はダメだった。結局入社後に、スティーブ・ジョブズに会った際、約束を持ち出し見事に目標を達成する。
著者が繰り返す主張は「セルフ・イノベーション」。
自分で自分自身に挑戦し、自分の殻を破り続けるからこそ成長できるという意味。
どうすれば、誰もやっていないことへ挑戦できるのか。どうすればセルフ・イノベーションできるのかを書いている本。
しかし、
Apple時代の話をもっと沢山聞きたかったという期待と要望を叶えてはくれなかった。
スティーブ・ジョブズとのやり取りや、Appleの優れた点、Appleからどのようなことを学ぶことが出来るのかなど、著者ならではの体験経験に基づいた考察や主張を展開して欲しかった。
すべての興味の源は「スティーブ・ジョブズ」なのだから。
