超・格差社会アメリカの真実
【感想】
2006年の本ですが、著者が25年間アメリカで暮らし、日本とアメリカを比較した中で得られた体験を元にアメリカ社会の素晴らしさや問題点を日本人の視点から教えてくれている。
特に、経済や教育などその成り立ちから説明してくれているので、どうしてそのように考えるのかを明確に分かりやすく説明してくれている。
一番印象に残ったのが、ヨーロッパとアメリカの経済に対する考え方の違い。
ヨーロッパは「having maney」、富を持っているを良いこととする。
アメリカは富を持っていることはあまり良いことだとは考えず、「making maney」富を作ることができる、ことを良いことだとする思想がある。
だからこそ、
低い身分であればあるほど、富を築き上げた人はその人物が優れていると社会的に評価される、というものだ。
読めば読むほど、日本は恵まれている社会だと感じたが、日本ならではの問題点も目につくようになる。
それは、既存の古くなった仕組みやシステムを打ち壊し、よりよいものを創ろうという意思だ。
