スティーブ・ジョブズ II


スティーブ・ジョブズ II

【感想】
社内の様子や、交渉事での相手とのやりとりを通して、上巻よりも深くジョブズを知ることができる一冊です。
アップルという観点からは、クローズドなのか、オープンなのかという議論がところどろこでされていて、考えさせれました。
人々が自由な選択肢があったほうがいいのか、閉じられた環境でとびきり良い製品を使えたほうがいいのか。
たぶん、ユーザーによって意見がわかれるのだと思います。
ビル・ゲイツはいいました。
ジョブズは、クローズドの垂直統合でビジネスが成功することを証明した。
ジョブズもいいます。
ビルのオープンなやり方でも、成功は可能だと。
しかし、ジョブズは付け加えます。
短期的にはそれでうまくいっても、製品はガラクタで、長い目で見れば意味が無い、と。
人々は、自分の生活で精一杯なんだと。
時間が有り余っているわけではない。
単に、やりたいことをやりたいだけなんだ、という訳ですね。
誰も、コンピューターの使い方や、ソフトの使い方、うまく動作しないときの解決方法を知りたいわけではない。
それらを習得しなくても使えるほどシンプルで簡単、素晴らしい商品を世の中に送り出すということなんだと思います。
売上や利益を考え始めると、商品戦略、人材の使い方、投資する方法がまるで変わってきて、本当に良い製品を作ろうという企業としての意思が失われるといいます。
やりたい事をやり遂げるため、理想を実現するための投資として利益はもちろん必要だけど、それは手段に過ぎない。
利益は目的ではない、と明確にジョブズは言い切ります。
ジョブズ自身の行動をみていても、それは本気だと分かります。
過去、アップル、ピクサー、ネクストで得ていた報酬は驚くほど少ない。
成果を認めてもらいたい時には、要求することはあったけど。
そして、
家も質素で、家の中も。
ビル・ゲイツや他の成功している企業経営者と比較すると、その本気度合がわかります。
全て禅の影響なのでしょうね。
本を読み終える一番最後に、ジョブズ本人の言葉が5ページほど掲載されています。
これが、
すごい!感動します。
今まで何を考え行動してきたのか。どこを見ているのか、の片鱗が分かります。







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